JavaScript Diary

void 演算子 [ 2001/06/11 ]
void 演算子は、未定義値を返すという凄く特殊なものです。実際には↓のように使うことが多いと思います。
<a href="javascript:void open('index.html');">
JavaScript には、null などのネガティブなキーワードは存在しますが、未定義値を返すものは存在しません(JavaScript1.3 では undefined キーワードが追加されています)。
しかし、void 演算子を使うと意図的に未定義値を生成することができます。例えば、DHTML でよく if( document.all ) なんて書き方をしますが、これは void 演算子と同値演算子(===)を使い、
if( document.all !== void 0 ) ...
のように書くことができます。尚、return 文のように、関数っぽく void(0) と書いても同じです。括弧の中身は任意の式を書くことが可能です。
void 演算子は JavaScript1.2 からですが、それ以前で同様の操作を行おうと思った場合、
var Dummy = new Object();

if( document.images !== Dummy.prop ) ...
などのようにすることも出来ます。